『ガンダム』シリーズなどのアニメプロデューサーの植田益朗氏、『機動戦士Zガンダム』エマ・シーン役で知られる声優の岡本麻弥、『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』キャラクターデザインや『呪術廻戦』総作画監督を務めたアニメーターの西位輝実氏が22日、日本外国特派員協会で、クールジャパンを壊すとしてインボイス制度の中止を求める記者会見を開きました。
話を纏めると声優やアニメーター業界が縮小するからインボイス制度を中止しろとのことです。
ですが、本当にそれだけで即日廃業となるのでしょうか?
まずはじめに
声優がインボイスに反対する理由
声優は会社に雇用されている労働者ではないので声優は個人事業主に該当します。
個人事業主は報酬に10%の消費税を上乗せして貰っています。
例えば月収が50万円だとすれば消費税を掛けた分を加えた55万円貰えるわけです。
年収が1000万円以下の声優は免税事業者、1000万円超の声優は課税事業者に分類されます。
免税事業者と課税事業者、これの何が違うのかというと課税事業者は報酬に上乗せして貰った消費税を売上や仕入などにかかった消費税と計算して納付すべき消費税額を算出して収めなければいけないという制度です。
これまで免税事業者は上乗せされていた消費税を収める必要がありませんでした。
そしてインボイス制度施行後はコレがどうなるのかと言うと
年収1千万円以下の声優の場合事務所や先方からは適格請求書があれば消費税を請求できます。
しかしその消費税から1000万円超の声優と同じように消費税を収める必要があるわけです。
つまり今まで収入に上乗せされていた消費税を丸々貰っていたのが年収1000万円超の声優と同じように収めなければいけなくなるわけです。
極端な例を上げるとインボイス施行後も免税業者でいると、収入が900万円の声優の場合990万円貰えたところ最大90万円減となります。
インボイス制度とは簡単に言うと消費税上乗せの廃止です。
免税事業者のままでいることも可能ですがその場合、事務所や先方からすれば適格請求書のない請求書は仕入等にかかる消費税額に該当しませんから払うメリットがありません。
免税事業者が消費税をこれまで通り貰えるとすれば先方の厚意で報酬に含んで貰える可能性がわずかながらにあるだけですが、
声優事務所やアニメ会社などは市販されているただの請求書でこれまで通り消費税を上乗せして与えることはないでしょう。
つまり今まで貰えた消費税が貰えなくなります。
年収1千万円以下の声優も強制的に課税事業者になって税務署に消費税を収める必要がありますが今まで通り節税は可能です。
そして課税事業者になれば経理上の処理も変わるので消費税の計算も入力しなければならない問題もあります。
通常の声優なら消耗品、会議費、通信費などがこれに該当します。
まあ消費税入力の手間が掛かるだけです。領収書の保存はいつも通りでOKです。
なお、余程の節税をしない限りは簡易課税制度を利用すれば手間はかかりません。
節税脱税するにしてもしないにしても手取りは確実に減少するでしょう。
声優の廃業はインボイス制度だけが原因なのか?
若手声優などが憧れている声優を挙げていますが名前を見てみると林原めぐみ田中真弓日高のり子高山みなみ水樹奈々皆川純子斎賀みつきさんなどと全員年収1千万円以上の声優達です。
物凄い額のお金を稼いでいる声優がいて、全く稼いでいない声優もいるわけです。
>>また、岡本は「声優は事務所に所属していても、ほとんど個人事業主。
今、課税事業者になるか、免税事業者になるかの選択を迫られている。96%が免税事業者という実情があります。
課税事業者になると消費税の課税義務があると知らずに促されるまま登録している人がいっぱいいます。
いろんな業界で起きていることですけど」と実情を語る。 ← そもそも確定申告すらしていない自称声優もいるのでは?
貴方が憧れている声優は歌手活動なども含めて年収3000万円以上ですが、誰からも憧れていない自称声優は声優業だけでいくら貰っているのか?
自分がどれぐらいの声優になればどれぐらいの生活が出来るのか?
それまでに何年かかるのかを把握していないことに原因があると思います。
吉本芸人からは全く不満が出ていません。何故なら彼らはそれを把握して業界に入っているからです。
「ギャラよ~り高~い交通費~♪」
声優業界は処女厨のオタクが顧客なので表向きは健全な業界ということになっています。
そして養成所ビジネスが主で声優志望者は頭がお花畑なので自分の都合の良いようにしか業界を見ていません。
だから事務所に所属した新人声優が所属して初めて現実を知り、「こんな筈じゃなかった」と思って簡単に廃業するのです。
声優「新人ですよろしくお願いします♪」 → 3ヶ月で廃業 vims声優あるある
勿論声優業界側にも原因はあります。
それはアフィリエイトブログなどを使ってステルスマーケティングをして声優志望者をコントロールしているからです。
つまり、声優志望者がインターネット等で調べてもアフィリエイターの書いた声優養成所や専門学校の提灯記事や声優の成功体験しか出てこないのです。
その手のブログには必ず養成所や専門学校の資料請求のリンクなどが貼ってありますよね。彼らはお金を貰って記事を書いています。
声優は社員ではない
声優は社員ではなく個人事業主です。労働者ではありませんから労働基準法における最低賃金などもありません。
完全歩合制であって声優仕事がなければ報酬は一切ありません。これは芸人なども同じです。
また労働者ではないため、「円満に退所をしない場合ギャラを払わないモノとする」ことも裁判で覆らない限り合法です。
※81プロデュース側には声優の未払い報酬を支払う義務は裁判所の決定がない限り合法である
もし声優やアニメーターが給料制になるとしたら「声優仕事のない所属だけしている自称声優はいらない」となります。
ほぼ全員の声優が雇用形態ではないため労働法の保護を一切受けられないなどの異常な環境におかれています。
未払い報酬事件で民事訴訟をした江口菜子さんは干されました。ツイート元に同業者が一切リプライをしていないのも異常な光景です。
そもそも声優業だけでは食べていない
声優の多くはバイトをしています。
???「普通にFです アハッ」
???「おかえりなさいませご主人様」シコシコ
???「なんとかなるなる~♪」 ← ならなかった模様
文春「すっごーい!フルルはキャバクラのフレンズなんだね!」
声優業の顧客は主に処女厨なので表向きはコールセンターでバイトをしている声優が多いということになっていますが、
実態はキャバクラやイメキャバ(コンセプトバー)スナック、リフレなどの脱法風俗店でバイトしていることが多いです。
個人活動は禁止なのに風俗バイトはOKという矛盾。
隠れて出会い系バー勤務や個人買春をしている声優は兎も角、居酒屋(キャバクラ嬢イメキャバ嬢スナック嬢)などは堅気の職業と違っていつでも休めるので
職業的には声優との相性は抜群にいいです。
フェラだけはNGのリフレ嬢等
デメリットとしては顧客のオタクは処女厨なので軽めのイメージキャバクラやコンセプトバーのようなライトな水商売でも売春婦扱いをされることと、
声優本人自身も声優仕事を貰うために「何処何処のスナックににいます!」と枕営業を仕掛けてきますが、まともな業界人からは相手もされず、
得られた仕事があるにしても既存コンテンツのパクリ企画に出るために勘違いブサイクと寝たと言う実績が残るだけです。
先方もSNSやインターネットの情報をチェックしていますから誰かの愛人や枕営業に積極的なおばさんなどは大ヒットしている既存コンテンツには起用しません。
製作委員会制度のアニメには大勢の人間が関わっているのですから鶴の一声でキャストが決まることは難しいです。
現在のラブライブに"前"のある人が起用されることは難しいでしょう。
中には完全に言い逃れができないAVに出ていた声優も、指で数える程しかいませんが僅かにいます。
当時は若くお金が必要だったのでしょう。声優は大卒でも給料の大小が付けられることがないから、まあ多少はね...
こうした疑惑を呼ぶ背景には、声優たちの厳しい現実があるのも事実。
「声優やナレーションの世界は本業だけで食べていけるのはほんのひと握り。
月収数万円という声優はゴロゴロいますからね。当然、バイトをしながら頑張るしかなく、
とAV出演を擁護されてしまう始末
「またこれ?(笑)」
まとめ
1番に影響を受けるのは700万円~1000万円未満の中堅声優でインボイス制度で声優の収入が減るのは事実ですが、それが直接廃業の原因になるかと言うと、要因の1つに過ぎず原因の根底にあるのは業界の構造にあると言えます。
記事には声優の96%が免税事業者とありますが声優の平均年収の実態は1000万円以下どころか200万未満
新人声優の場合、大手系列に所属していても声優仕事が年間で数本しかないこともあり、年収は数万円のケースもあります。
例えば声優としての収入が100万円にも満たない自称声優が課税業者となり
貰った消費税10万円のうち税務署に払う消費税が5万円となり、110万円の年収が105万円になったところで元々声優として生きていけてないのです。
声優志望が憧れている有名声優たちは元々課税事業者であり、これまでも消費税を収めています。
また免税事業者だから使わない。課税事業者だから使うということはありません。
免税事業者のままであれば事務所や先方は声優に消費税を上乗せして払う必要がないというだけです。
声優という職業は新人のうちは作品に出れたとしても1万5千ぽっきりのガヤ、ゲームなどでも事務所の先輩のおこぼれでサブキャラなどが精々で
ナレーションなどが主の事務所や生活を保証している事務所でない限り、明日の予定も分からないのが声優業です。
現在活躍されている声優でも新人時代は出演本数がたったの数本という人はゴロゴロいます。
それらの声優はお金持ちや出身地が東京都(埼玉神奈川埼玉千葉は声優業界では東京都という)です。
どうやって生活をしているのかというと、実家や遊ぶ金以外は親の仕送りで、上京大学生のような生活をしているのです。
つまり声優は業として成り立っていないと言えます。
インボイス制度がなくとも声優業界の体質には既に歪が生じているのです。
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